浜松市の土地購入で把握しておきたい条例
私は静岡県、浜松市で家を建てたのですが、浜松市の条例は土地購入、建築条件など、結構面倒くさいものがあります。
いい土地を見つけたけど、そもそも買えるのか?どんな家が建てられるのかをここではざっくりと説明していきたいと思います。
大規模既存集落制度
まず土地を探す人の第一の壁になる制度です。
地図の黄色の部分が大規模既存集落の対象となる地区です。
この大規模既存集落制度とは・・・
20年以上その土地に居住し続けている人、または持ち家を所持していない子供が買える土地です。
早い話、昔から住んでいる人でないと、近所の土地は買えないよって制度です。
この制度のメリットは、破格の値段で土地購入ができる点です。
坪単価10万以下で買うことができます。
100坪の土地が1000万以下で確実に買えます。
デメリットは、年2回しか役所手続きができないため、最低でも購入から半年は待たないといけないこと。また、地目が農地であるため、ほぼ100%地目変更を行わなければなりません。
ただ、メリットに対してデメリットが小さいです。
外から来た人にとっては保守性をバリバリに出した最低最悪、不公平感満載の制度です。今すぐなくしてほしい
ちなみに私もそうですが、市外や、新たな地区に移り住む人たちは、市街化区域と言われる地図で言う白い地域は条例による縛りなしで購入が可能です。
市街化区域には一定の条件があり、上下水の整備、都市ガスの配管整備等が主な条件となっています。
市街化区域の土地の坪単価は20万~30万程度です。
浜松市中区は、小中高の学校が多くあり、子育て世代にとっては良い環境である場合が多いですが、駅から遠くても坪単価が対して落ちないことや、道路状況が整っている地域ばかりではないため、当たり外れが大きいです。
また、冠水をしやすい地域もあるため、事前にしっかりと調べることが重要です。
近年、市街化区域の土地が埋まってきたため、大規模既存集落の地域を一般の人向けに売り出す縁辺集落制度というものもあります。
これは、大規模既存集落制度に該当する地区の中でも、道路幅4m以上、下水道などの条件を満たした土地については、一般の人に売っても良いという制度です。
坪単価としては20万円前後の土地が多いようです。
以上のように、浜松市は土地購入から条例の壁があり、特に私のように市外から来た人間にとっては土地購入のハードルは地元の人達に比べてかなり高いです。
そして、土地ごとにも条例が絡んできます。
地区ごとに細い決まりがあって、特に変わっているものに風致地区条例というものもあります。
ちょっと内容をざっくりと説明すると
① 建物は土地の端から1~1.5m以上離して建てること
② 建物は道路から2~3m以上離して建てること
③ 土地の外周は樹木で囲うこと
④ 土地に一定以上の緑地を設けること
なんかがあります。
もっとざっくり言うと
①、②は土地に対して目一杯の建物は建てられない
③、④は木を植えろ
ってことです。
樹木に関しては市役所から100本まで無償で配給してくれますのでご安心を。
ほかにも崖条例(全国的にあります)や、細かい条例がありますが、土地探しの際に気になる条例を目にしたら、不動産担当や、営業担当の方に訪ねてみると良いです。
それではみなさんが良い土地と出会えますように。
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